<新型コロナ>菅首相記者会見 緊急事態宣言の再発令は慎重姿勢 特措法改正「給付金と罰則をセットで」
2020年12月25日 20時13分
菅義偉首相は25日夕、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルスの感染対策の徹底を国民に呼びかけた。感染拡大が止まらない中で、菅首相が、はしごで会食をしていたことについて、「大人数での会食を避けることを要請する立場にありながら、深く反省をいたしております」と謝罪した。
菅首相は「都内の人出はほとんど減っていない。このままではさらなる感染拡大は避けられない状況だ」と指摘。年末年始は、家族や友人で集まる機会も多いものの、できるかぎり会合は控えるよう求め、「静かな年末年始をお過ごしをいただきたい」と協力を呼び掛けた。
緊急事態宣言については「4月は収束のために出したが、その後経験の中で色々と学んだ」と再発令に慎重な姿勢を見せた。一方、飲食店の営業時間短縮を進めるため「給付金と罰則をセットで、実効的な措置がとれるように特措法の改正を検討している」と説明した。
同席した政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は「急所を押さえればある程度、感染を防止できるが、押さえられていないことが感染拡大の原因だ」とし、飲食を伴う会合の自粛などをあらためて強調。感染の伸びが鈍化した北海道や大阪に対し、東京では感染拡大が続いているとして「首都圏の感染を早く下方に転じないと拡大を止めるのは難しい」と年末年始の取り組みを訴えた。
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